蒲焼きや天ぷら、寿司などの料理で食べることが多いアナゴ(穴子)は、幅広い世代に人気のある魚です。
仕入れの状態には活魚から冷凍物までさまざまなものがありますが、寿司や天ぷら用に仕入れるなら鮮度の良いものを仕入れたいものです。
そんなときに便利なのが、産地直送の通販などを利用した仕入れです。
ただしアナゴの場合、仕入れるときにどのように使うかや、どのくらいの量が必要になるのかによって、下処理済みのものを選ぶなど、届く時の状態を考える必要もあります。
この記事ではアナゴをオンライン通販で仕入れる際の注意点や、仕入先ごとのメリットやデメリット、おすすめの仕入先などを解説します。
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アナゴは鮮度と扱いが重要な魚
ふっくらとやわらかな身と、あっさりとした味わいが魅力のアナゴは、天ぷらやお寿司、蒲焼などにすると美味しいと、多くの人に親しまれている魚です。
しかし、おいしくアナゴを食べるためには、鮮度や扱いが非常に重要だということはあまり知られていないかもしれません。
アナゴは天ぷら店や寿司店では活きた状態で仕入れられ、生きたものをお店で捌くことが多い魚です。
活きた状態のものを仕入れない場合でも、仲卸業者などに注文して活け締めにしたものを仕入れる場合がほとんどです。
それくらいアナゴは鮮度が落ちやすく、鮮度が落ちると煮たときに身がふっくらしなくなるだけでなく、臭みが出てしまうのが特徴です。
また、漁をするときもアナゴにストレスが掛かったり、船に上げる際に酸素が薄くなってしまうことで身が硬くなってしまう性質があるデリケートな魚でもあります。
そのため、アナゴを仕入れるのであれば、アナゴを熟知している卸業者などに依頼するのが、質の良いアナゴを仕入れる近道になります。
そして、鮮度を考えた場合、産地直送のお取り寄せなどをうまく利用すれば、鮮度が良いものをコストを抑えて仕入れられるのでおすすめです。
では、アナゴを熟知している仕入先にはどのようなものがあるのか、さらに仕入先ごとのメリットやデメリットはどんなことなのかについて解説します。
漁師や漁業会社などの生産者から直接仕入れる
やはり産地直送というと、漁師や漁業会社など、とってからすぐに発送することのできる生産者から仕入れるのがすぐに思いつく方法ではないでしょうか。
実際にアナゴをとる人でもあるので、鮮度が一番いいのはいうまでもありません。
最近は漁師がインターネットを通じてアナゴを販売しているケースも多く、夜間のアナゴ漁から帰ってすぐ翌朝に発送してくれることも少なくありません。
鮮度に関してもそうですが、アナゴの生態にも詳しく、デリケートなアナゴの扱いにも長けているので、質の良いアナゴを仕入れることができます。
ただし注意しないといけないのは、活きた状態での発送を行っているかを確認する必要があることです。
また、捌いたものを送ってほしい場合でも、どのように捌いたものを送ってくれるかについても確認しなければいけません。
活け締めにしているものであっても、アナゴはぬめりがあるので、魚の扱いに慣れていない人には捌くことが難しいです。
骨や内臓はとれているのか、開いてあるかなどをしっかりと確認するようにしましょう。
また、生産者直送の場合は、台風など天候の状況で漁に出られないときもあるため、毎日活きた状態のものを送ってほしい場合などには、別の手段も持っておくことがおすすめです。
産地の仲卸業者から仕入れる
もう一つの方法は産地の仲卸業者からの仕入れです。
都市部の市場にも仲卸業者がいるように、産地にも仲卸業者がおり、漁港に集まった魚を都市部の市場に送る役目を果たしています。
豊洲などの市場で仲卸業者から魚介類を仕入れることができるように、産地の仲卸業者も地元の小売店や飲食店に商品を卸している場合があります。
そうした仲卸業者を見つけてつてを作れば、直接仕入れることが可能です。
産地から直送することになるのでもちろん活きた状態のものや鮮度が抜群のものが手に入り、活きた状態のものや活け締めにしたものを仕入れることができます。
また、産地直送なのでコストも抑えることができるのが魅力です。
また、飲食店などに卸している仲卸業者であれば、活け締めにしたものを開いて骨を取ってから送ってくれる業者も多いといえます。
アナゴの大きさも、お寿司や天ぷらに使う小さめのものを揃えてくれたり、逆に大きいものを探していれば見繕ってもらえたりします。
ただし、産地からアナゴを直送してくれる仲卸業者が、必ずしもインターネットでの取引に慣れているとは限らないのが難点です。
都市部の場合と同じように、仲卸業者は取引を行う上で信頼関係が重要で、業者によって仕入れに関するルールも違うため、利用するのに少し手間がかかります。
下見や契約のために現地に出向く必要が出ることがあったり、メールやチャットツールなどでの連絡ができず、faxや電話で注文という場合もあったりする場合もあります。
事前にどのような仕組みなのか詳細を確認してから契約をすると良いでしょう。
インターネット通販専門卸業者を利用して仕入れる
最後にご紹介するのはインターネットで産地直送の通販を行っている専門卸業者です。
特定の産地に密着する形で仕入れを行い、産地の市場で魚介類を選んでその日のうちに直送してくれるため、鮮度の良いものが手に入ります。
市場に並ぶさまざまな魚を取り扱っているため、他の魚もまとめて送ってほしい場合にも重宝します。
もちろん、都市部の仲卸業者や卸業者を経由しないため、コストも抑えられるのが魅力です。
デメリットとして挙げられるのは、近年インターネット通販を行う業者が増えているため、無数にあるサイトの中から良い業者を探し出すのが難しいことです。
先に述べたように、アナゴはデリケートな魚で、扱い方によっては身が硬くなってしまったり、鮮度が落ちて臭みが出てしまったりします。
そのようなことも熟知したうえで、活きた状態のものや活け締めにしたものを発送してくれる業者かどうかを見極める必要があります。
また、業者によっては開きや骨抜きなどを行っていない業者もあるので、最初に問い合わせたときに確認するのがおすすめです。
良い業者を見つけ出すことができれば、鮮度の良い魚介類を安心して仕入れることができるので、試してみる価値はあるといえます。
アナゴを仕入れるなら魚を熟知している片山水産で
鮮度が落ちやすく、ちょっとしたことで身が硬くなったり臭みが出てしまったりするアナゴは、魚を熟知した仕入先で手に入れたいものです。
片山水産は九州の一大消費地である福岡で、鮮度や品質にこだわる博多の飲食店との取引を40年行っている実績があります。
アナゴの取り扱いについてはもちろん、さまざまな魚介類についての知見と取り扱い経験があり、目利きには絶対の自信を持っています。
魚の宝庫として知られる玄界灘の魚介類を中心に取り扱っており、朝仕入れた魚をその日のうちに発送し、東京には翌日、西日本には翌々日にお届けしています。
あなごを活きた状態で仕入れたい天ぷら店や寿司店への納入はもちろん、魚の扱いに慣れていない飲食店へ捌いたものを卸すことも可能です。
おまかせセットやお試しセットもご用意がありますので、気軽に商品の品質を見ていただくことができます。
この機会にぜひ片山水産をご利用・ご用命ください。