お刺身やお寿司、昆布締めなどで出すと喜ばれるヒラメは、淡白な味わいながら濃厚な旨みがあることで人気の白身魚です。
鮮度や品質にこだわる飲食店の中には、天然物のヒラメにこだわる店舗もあり、市場で良いものを探す飲食店オーナーも多いのではないでしょうか。
天然物に限らず、鮮度が高く質の良いヒラメを仕入れるのに便利なのが産地直送のお取り寄せを利用した仕入れです。
この記事では産地の市場から直送してもらえる仕入れ方にはどのようなものがあり、それぞれのメリットやデメリットはどんなことか、またおすすめの仕入先についてもご紹介します。
ヒラメが高級魚である理由とは
ポピュラーな白身魚の中では高級魚として知られているヒラメですが、なぜカレイなどと違って価格が高いのかご存知でしょうか。
実は、ヒラメはカレイと比較すると漁獲量が非常に少なく、その量はカレイの1/50といわれ、漁獲量の少なさから高額になっているのが実情です。
なかでも天然物は透き通って引き締まった身と、余分な脂がなく上品な味わいなのが魅力で、天然物にこだわる飲食店も少なくありません。
養殖物も多く育てられており、1年を通じてしっかりと脂がのっていることから、夏場は養殖物のほうがおいしいという方もいます。
定番として通年ヒラメをメニューに載せたい場合や、脂のりの良いものが好みであれば養殖物を選ぶのも一つの方法です。
自分のお店でどのように使うかによって仕入れ方を決める必要もあるので、ヒラメの質や価格、調理済みかどうかなど、どこに重きを置くかをまず考えておくようにしましょう。
ヒラメは都市部の市場や卸売業者からも手に入りますが、鮮度や品質にこだわりたい場合や、天然物のみを仕入れたいなどの場合は産地直送の通販を利用するのがおすすめです。
ヒラメを産地直送の通販で仕入れるにはどんな方法がある？
産地直送の通販と一口に言ってもさまざまな方法があり、お店の規模やこだわりたいポイントなどによって、合っている業者のタイプも変わってきます。
ここでは産地直送での仕入れ方法にどのような手段があるか、またそれぞれの仕入先の特徴や注意点、メリットやデメリットなどをご紹介します。
地域の漁師や漁業会社からヒラメを仕入れる場合
産地直送でパッと思いつくのは、やはり生産者から直接仕入れるという方法だと思います。
最近はインターネットを経由して漁師が直接ヒラメを販売したり、一般消費者向けの産地直送アプリを通じて幅広い層にヒラメを売っている生産者が増えました。
大規模チェーンなどが年間を通じて定番として扱いたい場合には、量が必要になるため向かない方法ではありますが、小規模な個人経営の飲食店などには利用しやすいかもしれません。
価格も生産者から直接購入するため、かなり安く抑えることができるのも魅力です。
ただし、ヒラメを捌いた状態で仕入れたい場合、下処理や調理には対応していない場合もあるため、注意が必要です。
また、天候不良などで海がしけてしまうと漁には出られなくなるため、必ず毎日仕入れられるわけではないことを考慮にいれる必要があります。
産地直送アプリなどを使用する場合は別途送料がその都度必要になることもあるので、その点にも気をつけなければいけません。
ヒラメの養殖業者から仕入れる場合
店の規模が大規模で量が必要な場合や、定番で通年ヒラメを扱いたいお店に向いているのが、養殖のヒラメを養殖業者から直接仕入れる方法です。
天然物に比べると品質が良くないのではと考える方もいるかと思いますが、近年は養殖の技術も進んでいるので心配はいりません。
一般的に天然物よりも養殖物の方が脂のりがよく、養殖のもののほうがおいしいという方もいます。
また、1年を通じて脂が乗っており、天然物であれば脂が少なくなる夏場もおいしく食べられるのが魅力でもあります。
こちらも生産者から直接仕入れる形になるのでコストを抑えられることや、量が欲しい場合などにも対応してくれることが多いでしょう。
ただし、漁師などと同様に天候不良の場合は出荷ができなくなるため、その点を考慮に入れておく必要があります。
また、うろこを引いたものを依頼したい場合や、5枚おろしにしたものが欲しいといった要望に応えてくれるかどうかは業者によって変わってくるため、最初に問い合わせるのがおすすめです。
産地の仲卸業者からヒラメを仕入れる
都市部の市場に仲卸業者がいるのと同様に、産地にも仲卸業者がいます。
産地の仲卸業者は、漁港に集約された魚の目利きをして都市部の市場に送るのが主な仕事になりますが、地元の小売店や飲食店等に直接魚を卸している場合もあります。
そうした仲卸業者と関係が作れるのであれば、そこから直送してもらうのも良い方法だといえます。
産地で水揚げされたばかりのヒラメを直送してもらえるので、鮮度は抜群に良いことや、都市部の仲卸業者や卸業者を通さない分コストが抑えられます。
天然物にこだわった仕入れをしたい場合も、仲卸業者が相談に応じてくれるケースが多いでしょう。
ただし、産地の仲卸業者も都市部の仲卸業者と同様に信頼関係が大切になり、下見や契約などの際には現地に赴かなければならないことも少なくありません。
連絡手段も必ずしもインターネットに明るいとは限らないため、仲卸業者に合わせた手段で行う分、手間がかかってしまう場合もあります。
産地から遠い都市部などの場合、コミュニケーションを取るのが難しいこともあるので、そうした関係構築が苦手な方には向かないかもしれません。
インターネット通販専門卸業者からヒラメを仕入れる
近年増加傾向にあるのが、産地からインターネット通販で魚介類を直送している業者です。
個人経営の飲食店など小規模な店舗や小規模チェーンに向いている方法で、産地で採れたさまざまな魚をおまかせセットなどで飲食店に卸している業者が多いです。
市場で目利きが魚を選んで直送してくれるので、都市部の卸売業者を利用するよりも安価に抑えることができるのが魅力です。
市場から産地直送なので鮮度が良いのはもちろん、天然物だけを送ってほしいといった要望にも応えてくれることが多いでしょう。
ただし、業者によってうろこ引きや5枚おろしなどの下処理には対応していない場合もあるため、魚の扱いに慣れていない方は注意する必要があります。
また、他の方法も同様ですが、現地からお店に届くまで現物を見られないことが多いため、自分の目で見て確かめてから仕入れたい方には向かない方法です。
産地直送の新鮮なヒラメを仕入れるなら片山水産へ！
インターネット通販専門卸業者にはさまざまな業者があり、数が増えている分玉石混交で、良い仕入先を見つけるのが難しくなっています。
片山水産は九州の魚の宝庫である玄界灘の鮮魚を中心に取り扱い、鮮度と質にこだわる福岡の飲食店のご要望に応え続けて40年を超える実績があります。
これまで培ってきた知見と経験に基づいた目利きには絶対の自信を持っています。
お試しの注文やお任せのセットはもちろん取り扱っており、魚の扱いに慣れていない飲食店には捌いて骨を抜いたものなどをお届けするなど、さまざまなご要望に柔軟に対応できます。
産地直送でヒラメを仕入れるなら、ぜひこの機会に片山水産をご利用ください。
