片山のお魚通信 / サバ ワイン
片山水産の片山です。サバというと、塩焼きや味噌煮が浮かぶ方も多いですよね。少し雰囲気を変えたいときは、白ワインと野菜を使って、洋風の一皿にしてみませんか。
「サバ ワイン」で探される内容には、白ワインを使う料理、サバ料理に合わせる飲み物、そして「ワイン仕込みさば」という加工品があります。今回は生の無塩サバで作る白ワイン蒸しを中心に、塩サバの場合の調整と、飲むワインの選び方をお話しします。
最初に、押さえたいポイント
まずは無塩サバの白ワイン蒸しから。飲むワインは、魚の名前だけでなく、味付けと一緒に試して選びましょう。
白ワイン蒸しと「ワイン仕込みさば」は別のもの
白ワイン蒸しは、魚にワインを加えて蒸し煮にする調理方法です。一方、「ワイン仕込みさば」は、津田水産などが販売する味付け加工品の名称として使われています。同社の公式商品ページでは、サバに砂糖、食塩、ワインなどを使う商品として案内されています。
加工品を探している方は、販売元、原材料、保存方法、加熱方法を商品ページで確認してください。この記事の料理はその商品の再現レシピではなく、片山水産で同じ商品を扱っているという案内でもありません。
サバの白ワイン蒸し:2人分の作り方
白ワインとにんにくを使う調理は、日本テレビ「キユーピー3分クッキング」でも紹介されています。ここでは玉ねぎときのこを合わせる、試作向けの配合例にしています。片山水産で実測した独自レシピや、店舗の提供実績を示すものではありません。
| 材料 | 2人分の目安 |
|---|---|
| 無塩のサバ(加熱用の切り身) | 2切れ、合計約250〜300g |
| 玉ねぎ・きのこ | 玉ねぎ1/2個、しめじ等約100g |
| にんにく・オリーブ油 | にんにく1かけ、油大さじ1 |
| 辛口の白ワイン・水 | 白ワイン大さじ2、水大さじ2〜3 |
| 塩・こしょう・レモン | 塩は魚の重量の約0.8%を出発点に。こしょう、レモンは適量。 |
1サバと野菜を準備する
サバの骨を確認し、塩を振って冷蔵庫で10分ほど置き、出た水分を拭きます。玉ねぎは薄切り、きのこは食べやすく分け、にんにくは薄切りにします。塩サバなら、この追加の塩は省きます。
2香りを出し、サバを焼く
フライパンに油とにんにくを入れて弱火にかけます。色付き始めたにんにくは一度取り出し、サバを皮面から焼き、焼き色が付いたら返します。野菜を周りに入れ、軽く炒めます。
3白ワインを加えて蒸し煮にする
いったん火を止め、白ワインと水を量ってから鍋へ加えます。再び加熱し、ふたをして、穏やかに蒸気が出る火加減で中心まで火を通します。途中で水分がなくなる場合は、少量の水を補ってください。
4煮汁を調整して盛り付ける
魚に火が通ったら器へ移し、野菜と煮汁を添えます。煮汁の塩味を確かめ、こしょうやレモンで仕上げましょう。煮詰めるほど塩味が強くなるため、濃くしすぎないことが大切です。
ワインの加熱で、アルコールゼロとは断定できません
残る量は調理条件で変わります。アルコールを避ける方への料理は、白ワインを使わず水や無塩のだしで調理し、レモンなどで仕上げる別の配合を選んでください。
塩サバで作るときの調整と、加熱の確認
塩サバはすでに味が付いているので、生サバと同じ塩を重ねないでください。水分を拭いてから調理し、野菜や煮汁には最初から塩を足さず、仕上げに味を確かめます。味付きのワイン漬け商品は、この手順へ置き換えず、その商品の加熱方法に従いましょう。
魚の厚みによって蒸し時間は変わります。中心部75℃で1分間以上という一般的な加熱の目安を確認し、ワインを加えたから安全という判断はしないでください。サバは調理前も低温で保管し、常温に長く置かず扱います。
飲むワインは、サバの味付けから選ぶ
組み合わせに絶対の正解はありません。最初の比較候補として、次のように料理の酸味、油、たれの強さに合わせてみてください。品種名だけで相性を保証せず、実際の料理と少量ずつ試すのがおすすめです。
| サバ料理 | 試すワインの方向 | 合わせる際の着眼点 |
|---|---|---|
| 白ワイン蒸し・レモン添え | 辛口で酸味のある白 | レモンの酸味と釣り合うか、魚の後味が残りすぎないか。 |
| シンプルな塩焼き | すっきりした白、辛口の泡 | 塩味と脂の余韻を受け止めるか。しょうゆの量もそろえて比較。 |
| トマト煮・香草焼き | 辛口ロゼ、軽めの赤も候補 | ソースの濃さに負けないか、渋みが強すぎないか。 |
お店で採用するなら、同じサバ料理と二つの候補を用意し、一口食べたあとに飲んだ印象を比べてみましょう。魚の仕入れやソースを替えたときも再確認すると、メニューとして説明しやすくなります。
サバとワインで生臭みを感じるのはなぜ?
メルシャンの研究では、魚介とワインを一緒に口にしたときに生じる不快なにおいに、ワイン中の鉄が関与することが示されています。ただし実験はホタテ干物などを使ったもので、「すべてのサバと赤ワインは合わない」と結論付けた研究ではありません。
赤か白かだけでなく、ワインの成分や料理の状態、味付けによって印象が変わります。油を使う調理で生臭みの感じ方を抑える研究もありますが、どの組み合わせでも解決するとは限りません。相性の評価は、実際に出す一皿で確かめてください。
参考:キリンホールディングス・メルシャン「魚介とワイン、生臭いにおいへの鉄の関与」
また、組み合わせの後味と、魚自体の品質管理は別の問題です。傷みが疑われる魚のにおいを、ワインや香辛料で隠して使うことは避けましょう。
サバとワインのよくある質問
Q.高いワインを料理に使う必要がありますか?
この配合例では、香りが強すぎず、甘さの少ない辛口白ワインを候補にします。高価格であることより、料理の味に合うかが大切です。塩分入りの料理用ワインなら、加える塩も調整してください。
Q.赤ワインはサバに合いませんか?
一律には言えません。トマトや香草を使った料理なら軽めの赤を比較候補にできます。渋みや後味を、料理と合わせて確かめてみてください。
洋風メニューに使うサバもご相談ください
白ワイン蒸しにするなら、切り身の厚みや脂の乗り、加熱用としての状態までそろえて相談すると、仕込みのイメージが共有しやすくなります。魚に合わせて献立を考えたいときも、お店の方向性を教えてください。
仕入れの相談は、作りたい一皿から。
片山水産では、九州・玄界灘の魚を、お店の用途や必要量に合わせてご提案しています。うろこ取りや三枚おろしに対応し、その他の加工はご相談を承ります。小さな魚など、対応できない場合もあります。
相談例:白ワイン蒸し用に、無塩のサバを○人分仕入れたいです。一切れの規格や三枚おろし、納品日の相談をお願いします。
魚種、料理、必要量、加工の希望、納品先と希望日をお知らせください。入荷状況・加工範囲・価格・配送可否と到着日は、個別に確認してご案内します。
バナーに記載された配送条件なども、実際のご注文時にご確認ください。




