片山のお魚通信 / ヤズ 値段
片山水産の片山です。ヤズの値札を見て、「この一尾は高いのか、安いのか」と迷うことはありませんか。同じヤズでも、魚の大きさや下処理の状態、送料までそろえないと、金額だけでは比べにくいものです。
結論からお伝えすると、ヤズに全国共通の固定価格はありません。この記事では、確認できた通販の販売例を一つ示したうえで、飲食店の仕入れに役立つ「1kg当たり」「使える身」「一皿当たり」の見方を整理します。片山水産の現在の販売価格は、ご希望の規格と入荷状況を伺ってご案内します。
最初に、押さえたいポイント
値札だけでなく、魚の重さ・加工前後の量・送料をそろえて比べることが大切です。
ヤズの販売価格例と、相場を見る際の注意点
2026年9月26日に確認した「宇和海の幸問屋」のYahoo!ショッピング掲載商品は、愛媛・佐田岬産の天然一本釣りブリ(ヤズ)2〜3kgで、表示価格は9,999円でした。表示上は東京都への送料込みで、北海道・沖縄・東北は別途送料の案内があります。下処理はラウンド(下処理なし)の選択状態で確認しています。
| 確認した販売例 | 表示・条件 |
|---|---|
| 商品 | 天然一本釣りブリ(ヤズ)、2〜3kg、愛媛・佐田岬産 |
| 掲載価格 | 9,999円/2026年9月26日確認 |
| 送料など | 東京都は送料無料の表示。他地域や選択条件で変動。水揚げ次第の発送。 |
これは一つの店の一つの商品条件です。一般の鮮魚店の店頭価格、卸売市場の相場、片山水産の価格を表すものではありません。価格や在庫、送料は変わるため、注文前に販売ページで再確認してください。
ネットで見つかる「一尾○円」という数字には、小型魚、産地の店頭販売、送料込みの贈答用などが混ざっています。安い数字と高い数字を並べて価格帯とする前に、何を何kg受け取れる商品かを確かめましょう。
ヤズの値段が変わる理由
大きさ・水揚げ・産地
ヤズはブリの若魚の地域名で、呼び名に対応する大きさは一律ではありません。同じ呼び名でも、尾数だけでなく一尾の重量を聞くと比較しやすくなります。
漁法と取り扱い
天然か養殖か、漁法、締め方、配送までの扱いも商品条件です。名称だけから品質や価格差の理由を決めつけず、必要な条件を販売者に確認します。
丸魚か、加工済みか
三枚おろし、皮や骨の処理、切り身への加工が含まれるかで、届いてからの作業量は変わります。加工後の納品重量を示す商品かも見てください。
送料・数量・納品条件
少量の注文とまとめた注文では、一皿に配分する送料が違います。加工費や箱代が別か、追加費用を含めた見積総額で比べましょう。
「ヤズはブリより必ず安い」「安いのは味が悪いから」といった決めつけはできません。サイズや脂の乗りが、お店の料理に合うかどうかも同時に考えるのがおすすめです。
参考:市場魚貝類図鑑「ブリ」
1kg単価は、同じ重量の基準で計算する
基本の計算は、比較する金額÷比較する重量=1kg当たりの金額です。ただし、送料込みか魚代のみか、加工前の丸魚重量か、届く切り身の重量かを必ずそろえます。
先ほどの9,999円の商品なら、仮に魚体が2kgであれば約5,000円/kg、3kgであれば約3,333円/kgです。これは掲載総額を仮の魚体重量で割った参考計算で、純粋な魚代の単価や、食べられる身の単価ではありません。実際の重量が確定しない段階では、幅をもって考えます。
加工前と加工後を混ぜない
「丸魚で2kg」と「骨や内臓を除いた身で2kg」は、受け取れる可食部が同じではありません。三枚おろしを依頼するときも、課金の基準が処理前重量か、処理後重量かを確認してください。
重さだけでなく、頭やあらを返してもらえるかも、お店によっては大事な条件です。あら汁に活用するなら仕込みと保存の手間が増えます。無料で付く、必ず同梱されると考えず、注文時に希望を伝えましょう。
一皿の魚原価を、使える身の量から考える
丸魚の仕入れでは、使える身がどれだけ取れるかという「歩留まり」も確認します。魚種やサイズ、骨・皮の残し方、料理で使う部位によって変わるため、一般的な数字をそのままお店の実績にはできません。
下の表は計算方法を説明するための仮定です。片山水産の価格・歩留まり・取引実績ではありません。仕入れ総額を同じ2,400円とし、料理に使える身の量が違う場合を比べています。
| 仮の条件 | ケースA | ケースB |
|---|---|---|
| 仕入れ総額 | 2,400円 | 2,400円 |
| 料理に使える身 | 800g | 600g |
| 100g使う一皿の魚原価 | 300円 | 400円 |
計算は2,400円÷800g×100g=300円です。魚原価に、調味料、衣、付け合わせなどを足して食材原価を求めます。人件費や光熱費も、メニュー全体の採算を考える際には別途確認してください。
実際の仕込みでは、購入重量、使える身の重量、あらに回した量、作れた皿数を一度記録してみましょう。「安い一尾」より「無理なく使い切れる規格」を選ぶ方が、発注を決めやすくなることがあります。
ヤズの価格についてよくある質問
Q.ヤズとハマチは、同じ値段で比べてよいですか?
いずれもブリに使われる呼び名ですが、地域や販売上の呼称、サイズ、天然・養殖の条件が異なる場合があります。魚種名に加えて、重量と規格を確認してから比較しましょう。
Q.丸魚を買う方が必ず得ですか?
身以外も使い切れ、処理の時間や設備を確保できるなら候補になります。下処理の負担が大きいお店では、加工済みの見積もりを取って比較する価値があります。
Q.片山水産のヤズの値段は、この記事の販売例と同じですか?
異なります。掲載例は別の販売者の商品です。片山水産の当日の価格・規格・送料等は、ご希望の数量や納品条件を伺ったうえで確認します。
見積もりは、料理と必要量を添えてご相談ください
「ヤズはいくらですか」に加えて、「照り焼きで一皿100gを○皿」と伝えていただけると、必要量や加工の相談が具体的になります。まだ規格を決めていない段階でも、作りたい料理と予算からご相談ください。
仕入れの相談は、作りたい一皿から。
片山水産では、九州・玄界灘の魚を、お店の用途や必要量に合わせてご提案しています。うろこ取りや三枚おろしに対応し、その他の加工はご相談を承ります。小さな魚など、対応できない場合もあります。
相談例:ヤズを加熱用に○皿分仕入れたいです。丸魚と三枚おろしそれぞれの価格、重量の基準、送料を含む総額を教えてください。
魚種、料理、必要量、加工の希望、納品先と希望日をお知らせください。入荷状況・加工範囲・価格・配送可否と到着日は、個別に確認してご案内します。
バナーに記載された配送条件なども、実際のご注文時にご確認ください。




