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煮汁の入った鍋と落としぶた、しょうが、計量用の容器

片山秘伝のレシピ

あらだきの基本レシピ|ぶりで覚える下処理・煮汁・火加減

#片山秘伝のレシピ

「魚のあらはおいしそうだけれど、煮ると臭みが出そう」。そんなときは、味付けを濃くする前に、下処理と鍋の使い方を見直してみてください。片山水産から、ぶりを例にあらだきの組み立て方をご紹介します。

煮汁の入った鍋と落としぶた、しょうが、計量用の容器
あらだきに使う煮汁と道具のイメージ。

あらだきとは?まず魚と部位を確かめる

ここでいう「あら」は、魚をおろしたときに残る頭・中骨・カマなどの部位です。魚種名の「アラ」や、九州などでクエを指す「アラ」とは分けて考えてください。あらだきは、こうした部位をしょうゆや酒などで煮る料理として紹介します。

今回は、ぶりの骨付きのあらを使います。真鯛など別の魚に替えると、骨の大きさや身の厚さも変わります。同じ重量でも食べられる量は一定ではありません。人数分を用意するときは、重さに加えて身の付き方も見ておきましょう。

頭を割る作業に慣れていなければ、購入先に鍋へ入る大きさに切ってもらえるか相談してください。硬い骨を家庭の包丁で無理にたたくのは避けたいところです。天然・養殖は商品表示で確認し、名前だけから決めつけません。

基本の材料と煮汁

2人分の目安です。分量と煮方はキッコーマン「ぶりのあら炊き」の4人分を半量に整理しています。食塩の入っていない酒と本みりんを使う前提です。

材料 分量
ぶりのあら 400g
しょうが 1/2片
かつおだし 400ml
酒 100ml
しょうゆ 75ml
本みりん 50ml
砂糖 大さじ1

鍋は、あらを無理に積み重ねずに並べられるものを選びます。広すぎる鍋では汁が早く減り、深く狭い鍋では上下の具に差が出ます。半量にしたからといって、加熱時間まで機械的に半分にはしないでください。

霜降りから仕上げまでの4手順

  1. 表面を整える。あらに熱湯を回しかけ、表面が白く変わったら冷水へ。触れられる温度になってから、残ったうろこや付着した血のかたまりを取り除き、水気を切ります。骨の先に注意してください。
  2. 煮汁を沸かす。だし・酒・しょうゆ・みりん・砂糖を鍋へ入れ、沸いたら薄切りにしたしょうがとあらを加えます。しょうがの一部はせん切りにして仕上げ用に。
  3. 落としぶたをして煮る。中火で30〜40分が元レシピの目安です。煮汁が穏やかに回る状態を保ち、途中で汁量と身の火の通りを確認します。鍋やあらの厚さによって調整してください。
  4. 器へ移す。中心まで十分に加熱できたら、身を崩さないように盛り、煮汁としょうがを添えます。骨付きであることが伝わる出し方にしましょう。
ざるとボウル、落としぶたをした鍋、お玉と皿の図解
下処理・煮る・盛り付ける、の流れを道具で表現

落としぶたは鍋より小さいものを使い、材料のすぐ上にのせます。重いふたで身を押しつぶさず、煮汁が回れるようにしてください。途中で何度も箸を入れると身が崩れやすいので、汁をすくって上からかける方法も使えます。

仕上がりに迷ったときの見直し方

汁が早く減る

まず火を弱めます。必要なら湯を少量ずつ足し、焦げ付きを防いでください。しょうゆを足して汁量を戻すと、塩辛くなってしまいます。

味が薄い・濃い

味見は十分に加熱した煮汁で。薄ければ少しずつ煮詰め、濃ければ湯などで調整します。身に火が通った後まで長く煮続けるより、いったん身を取り出して汁だけ調整するほうが扱いやすくなります。

身が崩れる

鍋に詰め込みすぎていないか、強く沸かしすぎていないかを確認します。崩れた身を使う場合も骨を取り除き、骨が残ったままご飯などへ混ぜないでください。

臭いが気になる

香味野菜だけで隠そうとせず、下処理と保管状態を見直しましょう。鮮度低下が疑われるものは使用しません。

保存と提供で気を付けたいこと

残す場合は鍋ごと室温で長く置かず、清潔な浅い容器へ小分けし、速やかに冷やして冷蔵します。食べる際は十分に再加熱してください。「一晩置けばおいしくなる」と、常温で置く理由にしないことが大切です。保存日数は原料や温度管理で変わるため、ここでは一律に決めません。

あらだきのよくある質問

大根を一緒に入れてもよいですか?

入れられますが、厚い大根は魚と火の通り方が違います。この配合へ大量の大根を足すより、ぶり大根用の分量と手順で組み立てると調整しやすくなります。

落としぶたがない場合は?

調理用のアルミホイルなどで代用できます。鍋の外へ大きくはみ出さないサイズに整え、製品の使用上の注意に従ってください。

あらだきなら骨まで食べられますか?

通常の鍋で煮ただけでは、骨まで食べられるとは限りません。骨は取り除いて食べ、子どもなどに提供するときは特に丁寧に確認してください。

飲食店では「どう出すか」まで決めて仕入れる

一皿ずつ骨付きで出すのか、身をほぐして小鉢にするのかで、欲しいあらの形が変わります。仕込みに使える時間、鍋の大きさ、骨を取り除く担当まで考えると、必要量を相談しやすくなります。

片山水産では、飲食店様向けに、魚の使い方や下処理のご相談を承っています。うろこ取りや三枚おろしの案内はありますが、あらの切り分けなどは魚や条件によるため、ご希望を具体的にお聞かせください。

お店での使い方から、魚の仕入れを考えませんか。

「骨付きの煮魚を何人前作りたい」というご相談からでも大丈夫です。魚種・必要量・料理・下処理の希望・納品先と希望日を教えてください。あらの単独販売や加工範囲、料金、配送可否・到着日は個別にご確認ください。

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