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飲食店開業の知恵袋

水産業者とは?ネット店舗を持つ販売業者が徹底解説 | 魚のことなら片山水産

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世の中に「水産業者」、「〇〇水産」と名乗っている業者は数多くはあります。当社片山水産もその一つです。

しかし、ひとえに「水産業者」といってもその事業内容は千差万別。水産業者とは結局何をやっている業者なのかわかりにくいこともあるのではないでしょうか?

そこで本記事ではこの道一筋40年目のベテラン、片山水産の代表が「水産業者」について業界の全体像の情報を説明しつつ、どのような業者がどのような役割をになっているのか解説していきます。

イメージがあいまいだった「水産業」についてイメージが少し明確になると思いますのでぜひご覧ください。

これだけ仕事の幅がある!水産業者の種類と業務内容

水産業者といっても扱う業務内容にはかなり幅があります。それぞれの業者の役割や業務内容について見ていきましょう。

  • 漁業者(漁師)
  • 養殖漁業者・栽培漁業者
  • 水産加工業者
  • 卸売業者
  • 仲卸業者
  • 市場外流通業者
  • 海鮮居酒屋などの飲食店

漁業者(漁師)

漁船を出し、漁網や素潜りなどの手法を用いて魚介や海藻を捕獲する、いわゆる「漁師」。個人事業の屋号としても「○○(漁師の苗字)水産」として広く使われます。従業員を雇用し複数の船団で漁業を行うような法人の場合でも社名として「〇〇水産」が使われるケースはよくあります。

一般的に最もイメージしやすい「水産業」ではないでしょうか?

 

養殖漁業者・栽培漁業者

広義には漁師に含まれますが、自然から水産資源を捕獲するのでなく、特定の海域や陸上養殖設備などで魚介や海藻を育てて出荷する養殖漁業・栽培漁業の漁業者(個人から大規模経営の法人まで)も、〇〇水産を名乗るケースは多く見られます。

 

水産加工業者

魚介類、海藻類を「獲る」一次産業の業者(漁師)だけでなく、その魚介・海藻を商品として加工する水産加工業者も水産業に位置づけられます。水産業における二次産業といった位置づけです。

例えば、魚を缶詰や干物など、長期保存可能な製品に加工する、海藻を乾燥させて長期間常温で保存できる商品に加工するといった工程を担います。

 

卸売業者

地元で水揚げ、もしくは他の地方から海産物を市場で荷受けし、市場の中で仲卸業者に対して販売を行う「卸売業者」も、水産物の流通の要となる水産業者です。

漁協や漁業者、卸売業者と取引を行う業者であるため、飲食店・小売店の仕入れにおいてもあまり名前が前面に出ることはありませんが、市場を経由する魚介類の流通ルートにおいて欠かせないプレーヤーです。輸送や販売を担う「三次産業」の水産業者です。

仲卸業者

仲卸業者は市場の中で、卸売業者から「競り」などの手法で魚介類を買付けて小分けし、飲食店や小売店などの業者に対して市場の自社店舗で販売したり、配送したりと言った形で分配する機能を持ちます。

主には卸売業者から仕入れますが、別の独自のルートで仕入れた商品を同様の形で販売する場合もあります。

仲買業者

次の項目で詳しく説明しますが、海産物の流通において市場を介するのは1回とは限りません。

特に地元で消費される地産地消の場合を除くと、地元で水揚げされた魚介は地元の市場を介して消費地の市場に送られ、その市場でまた卸売業者が買い付けを行うといった流れが取られることが多いです。

地元の卸売業者から魚介の買い付けを行い、消費地の市場の卸売業者に販売する役割を持つ業者を「仲買業者」と呼びます。

市場外流通業者

中央卸売市場を介するのではなく、直接漁師や水産加工業者から食品を買い付け、独自で流通させる水産系の流通業者もあります。多くの海産物が流通する中央卸売市場を介さず、1社で小さな卸売業者の機能と仲卸業者の機能を同時に持ち、飲食店・小売店・エンドユーザーに魚介類を配送します。

近年増えてきている「産直」に関わる業者などがこれに当てはまります。

海鮮居酒屋などの飲食店

半分余談ですが、居酒屋などの飲食店が店名として「○○水産」といった看板を掲げている場合があります。

これは海鮮料理がウリだという店舗のブランディング、イメージ戦略として「水産」と名乗っているだけで、厳密に水産業の中に分類される業態ではありません。

混合することも少ないとは思いますが、念のため説明しました。

市場を介するのは1回ではない!市場を介した海産物の流通構造

業者の紹介の中で「市場」という言葉を使いました。この市場とはいわゆるスーパーマーケットのような一般消費者が買い物をする場所ではなく、業者同士が取引を行う場所です。東京でいえば豊洲市場、福岡でいえば長浜鮮魚市場などがイメージしやすいのではないでしょうか?

市場を介する流通では水揚げされた海産物は複数の市場を流通することが珍しくありません。例えば、福岡の近海「玄界灘」で水揚げされた魚介の多くは地元の市場である長浜鮮魚市場に卸されます。ここで先ほどの「卸売業者」が買い付けを行い「仲卸業者」や「仲買業者」に販売を行います。

仲卸業者は主には買い受けた海産物を主に地元の飲食店、小売店向けに販売しますが(いわゆる地産地消の形です)、仲買業者は地元に販売するわけではなく、遠隔の消費地の市場の卸業者に対して販売を行います。その市場で仕入れた業者がまた市場内の仲卸業者に販売し、消費地の飲食店、小売店にいきわたるという構造ですね。

このような流通経路が取られることで、全国からその地域の特産品である海産物が近くの市場まで流通するため、一般消費者の方は近隣の小売店や飲食店で海産物を楽しむことができるのです。全国に商品を流通させること、小売店・飲食店などが店舗のキャパシティに応じたボリュームで仕入れができるのはこうした市場の機能の恩恵によるものと言えます。

一方で、複数の市場で複数の業者を介することで、それぞれの中間マージンが乗せられていくため、最終的な販売価格が元の価格に比べてそれなりに高額になってしまいます。また、特に賞味期限の短い生鮮食品においては店頭に並ぶまでに複数の市場を介している中で時間が経過してしまい、鮮度が落ちてしまうこともデメリットとして挙げられます。

片山水産は漁師・地元市場直送の新鮮な魚をお客様に直接お届け

海産物の捕獲・養殖から流通・販売まで様々な分野で活躍する水産業者。その中でも片山水産は市場や漁師から直接仕入れた新鮮な海産物をお客様に直接お届けしています。「仲卸業者」と「市場外流通業者」それぞれの役割を兼任していると言えます。

漁師・地元市場から仕入れた新鮮な魚介をお客様に直送

片山水産は地元玄界灘を中心に、良質な魚の名産地である九州で水揚げされたばかりの海鮮を全国に配送しています。その日の朝水揚げされたばかりの魚介を仕入れてすぐに梱包・配送。空輸便を使うことで、東京にも最短で水揚げ当日にお届けすることが可能です。

良質な個体のみを目利きで厳選

買い付けは魚を扱って40年のベテランでる代表本人が行います。仕入れの段階で良いものだけを厳選し、完璧な状態で梱包して発送。お客様のもとに届くのは鮮度、質ともに本当に良い商品のみです。

中間業者が入らないため安い

片山水産では漁師や長浜鮮魚市場から直接仕入れた鮮魚を、市場を介さずお客様に直接お届けします。そのため、価格も一般的な市場の流通と比較して2割程度安価ご提供が可能です。

まとめ

水産業、水産業者についてまとめました。水産業の中には生産、加工、流通様々な役割を様々な形で担っている業者がいます。日本全国に海産物をお届けするために欠かせない業者ばかりなので、ぜひ市場や市場外の流通の構造とともに覚えておいてください。

片山水産は生産者から、もしくは地元の市場から仕入れた新鮮な魚介をお客様に直接お届けしています。

鮮度、品質、価格全ての面において自信をもってお届けしますので、ぜひまずは少量からでもお気軽にお試しください。

お問合せ・相談 – 九州・玄界灘の魚の仕入れなら片山水産〜飲食店卸専門〜 (katayamasuisan.co.jp)

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