福岡の豊かな食文化の中でも魚・水産物の流通を支える要が福岡中央卸売鮮魚市場。長浜鮮魚市場という名称も親しまれています。
市場の名前はよく知られていると思いますが、どのような役割を果たしているのか、どのような市場なのかは意外とご存じない方も多いのではないでしょうか?
この記事では魚一筋40年、福岡中央卸売鮮魚市場を重要な拠点として活動している片山水産の代表が、福岡中央卸売鮮魚市場について徹底解説します。
改めて福岡中央卸売鮮魚市場の役割や位置づけ、一般利用での楽しみ方についての情報も掲載してますので、ぜひご覧ください。
Contents
福岡中央卸売鮮魚市場とは?
福岡中央卸売鮮魚市場は福岡市中央区に位置する、海鮮物を扱う中央卸売市場です。福岡市には3つの中央卸売市場があり(福岡市中央卸売市場)、鮮魚市場のほかに野菜や果物を扱う青果市場(東区みなと香椎)と肉類を扱う食肉市場(東区東浜)があります。
〒810-0072 福岡市中央区長浜3丁目11番3号
赤坂駅から徒歩約12分(0.8km)
開業は昭和30年と長い歴史を持ち、福岡の食文化を支えてきました。
現在は市場会館という大きなビルが建てられており、施設の一部は一般開放されており地元民や観光客にも親しまれています。
福岡中央卸売鮮魚市場の重要な役割
福岡中央卸売鮮魚市場には「福岡や九州の魚介を水産物を全国に届ける」「日本中(特に西日本)の水産物を福岡に届ける」という双方向の重要な役割を担っています。
- 福岡発!玄界灘の鮮魚を全国各地に発送
- 美食の町福岡を支える!西日本の名産地から鮮魚を荷受け
福岡発!玄界灘の鮮魚を全国各地に発送
福岡中央卸売鮮魚市場には福岡をはじめとする九州中で水揚げされた新鮮な魚介が多く出回ります。特に、玄界灘に接した好立地であるため、地元で朝獲れたばかりの非常に新鮮な魚介も市場に出回っています。
市場で水産物の買い付けを行った卸業者やその卸業者から買った仲買人などを通してこの水産物は地元の飲食店・小売店だけでなく全国に発送されます。
環境の良い海で水揚げされた九州の海産物は全国で重宝される食材です。九州の水産物を全国に販売することで地元の漁業者を支えることが福岡中央卸売鮮魚市場の重要な役割の一つです。
美食の町福岡を支える!西日本の名産地から鮮魚を荷受け
福岡中央卸売鮮魚市場には九州の水産物が多く集まってきますが、それ以外にも日本中、とりわけ西日本で水揚げされた水産物も多く集まってきます。これらの九州外から入荷した水産物も仲卸業者を経由して飲食店・小売店に販売され、福岡市内で提供されるのです。
福岡の飲食店には地元の食材にこだわるお店も多くありますが、全国から美味しいものを集めて提供しているお店も同様に多く存在します。バラエティに富んだ福岡の美食を支える中で「他の地方の良質な食材の仕入れルート」としても福岡中央卸売鮮魚市場の役割は非常に重要なのです。
豆知識:「長浜ラーメン」「替え玉」文化は市場発祥?
福岡で知られる「長浜ラーメン」が発祥したのは市場の関係者や出入りする業者の食需要を満たすためと言われています。現在は「長浜」と名の付くラーメン店は多店舗展開を含めて長浜以外でも福岡を中心に各地で味わえますが、現在の「博多ラーメン」の元となるベースの味や「替え玉」の文化は長浜ラーメンがルーツであると言われています。
市場で働く人、市場に出入りする業者はとにかく時間がありません。競りの合間などに急いで空腹を持たす必要があるため、すぐに茹で上がるラーメンを少量で提供するスタイルが好まれました。この麺をお代わりする「替え玉」の文化が福岡のラーメンのスタンダードとなっているようです。
福岡中央卸売鮮魚市場は一般利用NG?一般客が入れる場所・入れない場所
福岡中央卸売鮮魚市場の施設自体は一部が一般開放されていますが、メインの卸売市場には入場することはできません。福岡中央卸売鮮魚市場の中で一般入場できる場所、できない場所を解説します。
- 市場は業者の取引の場!一般客利用はNG
- 施設内で買い物や食事は可能
- 競りの見学や展示施設などの見どころもたくさん!
- 市場での買い物体験!市民感謝デー
市場は業者の取引の場!一般客利用はNG
市場に関しては残念ながら一般客の立ち入りはできません。市場に出入りできるのは以下の関係者のみです(各種の業者としての許可を得る必要があります)。
- 卸売業者:各種の産地から魚介類を仕入れる
- 仲卸業者:卸売業者から競りなどを方法で魚介を買い付け、小分けした上で飲食店や小売店などに販売を行う
- 飲食店・小売店:仲卸業者が市場内に持つ店舗で商品を購入する
その日の商品を高く販売できるか、良い商品を仕入れられるかと言ったその日の売上に直結する取引が一瞬一瞬の判断の中で行われています。この本気の仕事の場で一般客として食材の買い物を行うことはできません。
施設内で買い物や食事は可能
市場の中で買い物をすることはできませんが、鮮魚市場会館1階にあるお土産店「鮮座(SENZA)」では鮮魚市場ならではの生鮮加工品を購入することができます。また、会館1階には多くの飲食店があり、これらの店舗も一般利用が可能です。鮮魚市場ならではの魚料理中心のお店が多いですが、中には中華料理などの店舗もあります。
市場関係者も利用することから早朝から営業している店舗も多いため、近隣に宿泊している観光客の朝食需要もありそうです。
競りの見学や展示施設などの見どころもたくさん!
市場に立ち入ることはできませんが、西卸売場棟2階には見学者用の通路が設けられており、そこからであれば競りの様子を見学することが可能です。また、鮮魚市場会館2階の「魚っちんぐプラザ」では卸売市場の仕組みや魚の基礎知識などの様々な知識が深まる展示を見ることもできます。
市場での買い物体験!市民感謝デー
普段は立ち入ることができず、見学ができるだけの市場ですが不定期に年6回程度開催される市民感謝デーであれば、市場の一部が開放され、内部で新鮮な水産物の買い物を楽しむことができます。また、お子様連れで家族で楽しむことができるイベントなども同時に開催され、楽しみながら市場をより身近に楽しむことも可能です。
福岡中央卸売鮮魚市場から直送!片山水産は最速で全国にお届け
片山水産は福岡中央卸売市場から仕入れた良質な水産物を全国に発送!どこよりも安く、どこよりも早くお届けします。
最短即日!水揚げされたばかりの鮮度バツグンの魚介を配送
当日水揚げされたばかりの魚介を福岡中央卸売鮮魚市場で仕入れ、当日に発送。空輸便なども駆使し全国に最速でお届けします。東京23区内にも最短当日中にお届け(※前日にご注文いただく必要があります)。「中0日」での対応が可能です。
厳選した品を最良の状態でお届け
福岡中央卸売鮮魚市場に出回っている数多くの新鮮な水産物の中でも本当に良いものだけを目利きで厳選して買い付けた上、完璧な状態に梱包して発送します。目利きを行うのはこの道40年の当社代表。地元福岡の海の幸の中でも本当に美味しいものだけをお届けします。
中間業者が入らないため、安価にお届けが可能
片山水産は福岡中央卸売鮮魚市場で仕入れた魚介をご注文いただいたお客様に直接配送します。間に仲卸業者などの中間業者が入らないため、中間マージンも乗っておらず一般的な流通ルートで市場を経由するのに比べて安価にご提供が可能です。
まとめ
福岡中央卸売鮮魚市場について解説しました。
- 福岡中央卸売鮮魚市場は福岡市の魚介の流通の要となる中央卸売市場
- 地元の魚介を全国に発送する機能、全国から水揚げされた魚介を荷受けする機能双方を担う
- 一部が一般開放されているが、市場の中には決められた業者しか入ることができない
福岡中央卸売鮮魚市場は福岡の漁業や食文化を支えるとても重要な役割を持った市場です。市場の中には決められた業者しか入ることができませんが、一般開放されている施設や市場の開放イベントなども開催されており、親しみやすい市場であるとも言えるでしょう。
ぜひ、興味を持たれたら一度足を運んでみてください。
片山水産では福岡中央卸売鮮魚市場から仕入れ新鮮な魚介をどこよりも早く、どこよりも安く全国にお届けします。飲食店様だけでなく個人のお客様からのご注文にも対応しておりますので、ぜひお試しください。