海鮮の産地直送が持つ多くのメリットは多く、魅力的な選択肢です。一方で、このシステム特有のデメリットや落とし穴を見落とすことなく理解することも重要です。ここでは、海鮮を産地直送で購入する際のいくつかの注意点を挙げてみましょう。
供給の不安定性
産地直送は、特定の生産者や地元業者から商品を直接購入するため、供給がその生産者の能力に依存します。
漁業の場合は特に、自然が相手であるため悪天候により漁ができない、そもそも魚がいないなどの要素が大きく、供給が不安定になるリスクが相対的に高いと言えるでしょう。
天候不順などの場合、広い地域に影響が出やすいため、特定の漁師だけでなく、その地方からの供給自体が少なくなる可能性があります。
商品の状態が確認できない
オンラインでの購入では、実際に商品が手元に届くまでその状態を確認できません。産地直送では、時に質の低い商品や水揚げしてから時間が経過して劣化している勝因が送られてくる場合もあります。これは直接商品を確認できる購入方法では考えにくいリスクです。
中には悪質な業者が、遠隔のやり取りなのをいいことに質の悪い商品を送ってくることも少ないながらありますが、産地直送に慣れていない業者が梱包や配送のミスにより、商品が劣化してしまうケースは少なくありません。
あまりにひどい場合は返金・交換などの対応も考えられますが、楽しみにしていた商品が期待通り届かない落胆は大きいだけでなく、飲食店の仕入れの場合は仕入れの失敗による機会損失は大きなものとなりえます。
対応業者の限られた選択肢
特に海鮮などの水産物の分野においては産地直送に対応している生産者がまだ少ないのが実情です。多くの漁業者は漁協を通じて市場に流通させることに慣れており、直接消費者への販売経験が限られています。
加えて、生鮮の海鮮は賞味期限が短く在庫管理のリスクが大きいため、安定した流通ルートを選ぶ傾向にあります。
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